誰でも成功する方法(2)

●自分を力づける信念を持つ


こんな話を聞いた。

山田さんは訪問販売先のセールスマンをしていた。

山田さんはそのとき22歳で、初めてのセールスの仕事でとても楽しんでやっていた。

彼は勇んで毎朝早くから担当領域に出かけ、ドアのベルを押し、たいていの場合、お昼過ぎにはひとつの商談を成立させていた。

それで平均以上の成果だったので、山田さんは訪問を早めに切り上げ、オフィスに戻って提出し、そのまま家に帰ることが多かった。

マネジャーの田中さんは、山田さんが早く帰宅しようとしているのを知っていたので、山田さんをもっと働かせる方法を考えだした。

山田さんがオフィスに帰ってくると、マネジャーの田中さんは彼を呼び、ひとつ頼みがあると言った。

地図の上で山田さんの担当地域を指さすと、何週間か前に、その地域を訪問したときに、買いそうな女性がひとりいたと言うのだった。

そして、「どの家だったかははっきり覚えていないが、端から訪問していけば、いつか必ず見つかるだろう。探してみてくれないか?」と。


それなら簡単に売れると信じた山田さんは、マネジャーの話に乗った。

外に出て、彼に教えられた地域で一軒、一軒訪問し、そのたびに買いたがっている女性が必ず見つかったのだ。

マネジャーの田中さんが言っていた女性は、実は、存在しなかったのに山田さんが気づいたのは、それから何年もたってからだ。

田中さんはその地域に行ったことすらなかった。

全ては山田さんをもっと働かせるための作り話だったのだ。


この話の興味深いところは、田中さんの話を信じた山田さんが、そのたびに必ず商品を売ったことだ。

山田さんが売ることができたのは、顧客いると信じたからにほかならない。


人の行動は、「自分自身について信じていること」や「自分の能力や自分が住む世界について信じていること」と、常に一致している。

だからこそ、自分を力づけるような信念を持つこと、理想の自分になるのを助けるような信念を持つことが、このうえなく大切なのだ。


【成功への提案】

●自分が理想の自分に必ずなれることを信じよう。




●できないという思い込みを捨てる


思い込みの推進力であり、おそらくは思い込みを決定づける最も強い要素は、ある思い込みを裏付けるために自分で作り上げた根拠だろう。

たとえば、ある人がダイエットに挑戦し、ほんの数グラムしか減量できなかった場合、その人は「自分は体重を減らすことができない」という思い込みを作り上げる。

一度の失敗が、思い込みの根拠となるのだ。

「ほらね。挑戦したけれど、私にはできないんだ」と、彼らは言う。




私は以前、子供向けの素晴らしい本を書いた女性と話をしたことがある。

その本を出版したかどうか私がたずねると、彼女は、出版しようとしたが、どの出版社にも断られたと、答えた。

これは単なる思い込みである。

児童書の出版社に持ち込んだのかと私がたずねると、彼女は確かにそうしたと答えた。

そこで私が「何社ですか?」とたずねると「3社です」と答えた。

彼女はたった3社に断られただけで、どの出版社にも断られると思い込み、あきらめてしまったのだ。

日本には3000社以上の出版社がある。




できないという思い込みを捨てる方法のひとつは、その思い込みの根拠を疑い、望みをかなえる勇気が湧いてくるような、新しい根拠と取り替えることだ。

根拠は椅子の足のようなものだ。

根拠が思い込みを支えている。

足を折れば、椅子は立っていられなくなる。

それと同じように、根拠を崩していけば、思い込みもぐらつくのだ。




子どもの本を書いた女性の場合では、たった3つの出版社から断られても、日本だけで3000社以上の出版社が存在するという事実に気づくだけでよかった。

それがわかっていれば、「どこも自分の本を出したがらない」という思い込みがまったくのナンセンスであるのは明らかだ。

本当の原因は、彼女が本気で取り組まなかったということだ。

彼女は「出版社は他にもたくさんある。私の本を受け入れる出版社もあるはずだ」と考えることもできたはずなのだ。



【成功への提案】

●思い込みの根拠を疑い、新しい根拠と取り換えよう。



誰でも成功する法則●理想に向かって進む


現在の状況と、理想の状況の間には、常にギャップがある。

今よりさらに成長したいと願うのは、人として自然なことだ。

現在の状況に感謝し、幸せを感じつつも、さらに上を目指すのもまた、まったく自然なことだ。


もっと多くの愛、もっと健康な体、愛する人たちとのさらに豊かな関係、もっとやりがいのある仕事、さらなる創造性、そしてもちろん、さらに多くのお金を欲しがらない人が果たしているだろうか?

今よりも多くの物を欲しがる人がいなかったら、世界の大企業のほとんどが存在せず、その結果多くの人が失業するだろう。

ビル・ゲイツ、盛田昭夫(ソニー)、豊田佐吉(トヨタ)、ココ・シャネルのような人たちが、自分で使う分しか製品を作らなかったら、それらの企業に勤める多くの人たちは職を失ってしまっただろう。


ここで言う「もっと欲しがる」とは、あなたや私のような人々が、自分のためだけでなく、願わくば社会全体にいい影響を与えるために、さらに上を目指すことを意味する。

この世界の全人口が豊かに暮らすことは可能だ。

この世界に限界があるとすれば、それは人の頭の中にあるだけだ。


ここで話を元に戻そう。

現在の状況と、理想の状況の違いは、思い込みだ。

たとえば、私は自分がトヨタアレックスを運転していることを知っている。

なぜなら、その車が我が家の車庫にあるからだ。

しかし、ずっとそうだったわけではない。

何年も前には、車がなくていつも徒歩かバスで移動していた時期もあった。

そして、その後、しょっちゅう故障する古い車を運転していた時期もあった。

アレックスを手に入れることができたのは、もっといい車を買えると信じるようになったからであり、そのために必要な行動をとったからだ。


【成功への提案】

●現在の恵まれた状況に感謝を忘れずに、しかし、さらに上を目指そう。







  • 最終更新:2011-12-11 08:51:07

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